今日は、使っているドラム音源「Addictive Drums 2」をはじめ、ドラムパート録音についての記事。そして、録音の背景(苦労した事や工夫した事など)を知って曲を聴くのは、ただ聴くよりも楽しいような気がするという記事でもある。(最後)
3文にまとめるとこんな感じ
セルフ生ドラム録音はめちゃくちゃ難しいけど楽しい。
Addictive Drums 2 は手軽にいい感じのドラム感が出せるのが好き。
だけど、リアルかと言われると、自分のミックス技量も問題もあって、正直よくわからない。
生ドラム録音
学生時代にレコーディングをしたスウィープ@クリームズ#の『パステルマニカ』は、すべて写真のサークルの部室で、サークルのマイク、オーディオインターフェースを使って生ドラム録音をしていました。(ボーナストラックの『人参不信』を除く。)
思い返すと、生ドラムレコーディングはとても大変でした。
マイクのセッティングも大変だし、後から演奏データのタイミング修正をするのも難しいから、ドラマーの負担は大きいし、ミックスも音のかぶりやらで調節が難しいし…。
それでも、この卵パックを貼り付けた手作り感あふれる部室での録音は、クオリティはさておき、自分たちの力で作った!という達成感や、手作り感があるのが個人的にはとても好きで、その体験があるからか、今でもレコーディングは自分たちだけで完結したいなーという思いがわりとあります。
そうは言っても、社会人となると、サークルの部室のような気楽に使える場所はなく、マイクやオーディオインターフェースを生ドラム用に揃えるのも中々ハードルが高い…。
電子ドラム&ドラム音源
そこで目を付けたのが電子ドラムとドラム音源の組み合わせ。これなら、スタジオに行かなくても、自分たちが演奏したって気持ちをもって、それなりの音源が作れるんじゃないか?
そしてそれを初めて実行に移したのが、こすもえらしぃの『未来エスカレーター』。
写真のとおり、電子ドラム(Roland:TD-4)を演奏して、MIDIデータを記録(録音)。そして、音はAddictive Drums 2から出てくるという仕組み。
この方式のいいところは、後からリズムや音量の微調整ができたり、スネアそのもの音色を差し替えたりできること。
良し悪しはさておき、これは生ドラム録音とは違った感覚で、すごく面白かったです。
最後の最後でちょっとしたミスをした!ってとき、パステルマニカの時は「…もう一回やね(無情)」となっていたのが、未来エスカレーターの時は、「…最後だけ編集で修正することもできなくはないけど…もう一回やっとく…?(無情の圧)」という感じで、本当につらければやめることもできる(?)ので、本当に忙しかったり、とにかくどんどん録音作業をしたいときにはありなのかなと思いました。
音質はどうなのという問題もあるとは思うのですが、手間や費用、そして自身のマイキング等の技術を考えると、電子ドラム+Addictive Drums 2も悪くはないかなと思っています。
今できることを精一杯やる感じも好きだな。
使用作品例
最後に、この記事に出てきた『パステルマニカ』と『未来エスカレーター』のリンクを貼っておくので、『パステルマニカ』のドラムはこんな部屋で録ってたんだなぁ、『未来エスカレーター』は電子ドラムで演奏して録音してるんだなぁとか、そういう舞台裏を感じながら聴いていただけたらと思います。
逆に、僕はそういう背景を知って曲聴くの、多分楽しいと思うので、この記事を見たアーティストさんは、そういう録音の背景を含めた曲紹介をしてくださったらうれしいです。
※本記事は2021.07.03に「創作分析科学」ホームページに投稿していた記事を移転したものです。
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